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『ものくさ太郎』
『ものくさ太郎』

『ものくさ太郎』

室町時代の短編小説を集めた『御伽草子』の中の一編。 「ものくさ」とは、無精なことをいい、国中で一番のなまけものが、このものくさ太郎だ。信濃国あたらしの卿(現在の長野県松本市)に暮らす男の話である。何もせずにただ寝ころんでばかりいるその男が、ある時、京へ上がることになり、初めて仕事をもって働きだす。そして、国へ帰る前に是非とも妻を探したいと思い、清水寺(京都市東山区)へ行く。そこでひとりの女と会い、ものくさ太郎の歌の才が見出される。出世し、妻を連れて信濃国に戻ったものぐさ太郎は、幸せに暮らしたという。下克上(下位の者が上位の者の地位や権力をおかすこと)の風潮が、庶民を主人公とする物語を作ったといえよう。

● 作者プロフィール
絵:林潤一 Junichi Hayashi
1943年京都府生まれ。68年京都市美術大学大学院修士美術学日本画科修了。同年シェル美術賞展で二等賞受賞、以後入賞4回。77年京都市美術展で市長賞を受賞。84年横の会結成に参加0第1回展出品、以後毎回出品。85年欧米巡回現代日本画展に出品。90年有楽町西武にて三人展開催0同年林潤一画集が刊行される。94年日本橋三越にて個展「桜花十選」開催。98年グループ展「NEXT」(京都・高島屋)。現在嵯峨美術短期大学教授。

文:岡田淳 Jun Okada
1947年兵庫県西宮市生まれ。神戸大学卒業。79年処女作「ムンジャクンジュは毛虫じゃない」を刊行。80年「放課後の時間割」で日本児童文学者協会新人賞を、「学校ウサギをつかまえろ」で同協会賞を受賞。著書に「ようこそ、おまけの時間に」「雨やどりはすべり台の下で」「二分間の冒険」「扉のむこうの物語」などがある。

 

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